奇跡のデモテープ音源
国本さんはハドソンの社員ではなかったようですが、ひょんな出来事からハドソンの音楽を依頼され、名曲を生み出す事になります。 詳細はブログをご確認いただくとして、なんと、国本さんがハドソンに持ち込んだというデモテープが残っており、それをCDにしたという「20世紀ファミコン少年」「PC園児」が国本さんによって発表されています。 その2つを入手しましたので詳細をご紹介します。20世紀ファミコン少年
CD2枚組で1400円(送料込み)です。収録曲もブログを参照いただくとして、ゲームタイトルは下記の通り。
・チャレンジャー
・忍者ハットリくん
・スターソルジャー
・迷宮組曲
・新人類
・ミッキーマウス不思議の国の大冒険
・ボンバーキング
・高橋名人のBugってハニー
・ヘクター'87
・各種没曲
まさかこれらが同じ作曲者とは思いませんでした。音は国本さんが使用されていた音源のものなので、ファミコンとはまた違った味わいになってます。 曲自体はゲームとして使われたものとほぼ同一なので、私の感想は省略しますが、特におすすめ曲を書いておきます。
「忍者ハットリくんのタイトル曲」
これは結局ゲームでは使われなかったようですが、メイン曲と同じように、アニメの曲をアレンジしたような曲になっています。
「スターソルジャーの没曲」
NGテイクとファミコン版が全然違うんですね。ゲームの曲は音に動きがあって激しさを出してますが、NGテイクはタイトル曲をふまえた感じで、落ち着いた雰囲気（といってもゲーム曲と比較してだけど）になってます。 聞き比べると「この間に国本さんに何が！？」みたいな感じです。
「迷宮組曲のドアオープン、クローズの曲」
ファミコンでも非常に綺麗ですが、元はもっと綺麗です。というか、この曲（というかジングル？）も国本さん作なんですね。
「迷宮組曲の井戸の曲」
ファミコンではメインパートの音が若干弱めから始まりますが、元はそうなってません。どっちが良いとかいうわけではなく、どっちも良い感じに聞こえます。 ただ、ファミコン版の曲を作った方（笹川さん？）のアレンジが上手くキマったという事でしょうね。
「ヘクター'87のHistory1の曲」
なんと、こんな軽快な曲がHistory1でしか使われていないのですね。 まぁゲームの方は当時9歳という事でHistory1をクリアしたかしてないかの記憶しかありませんが。 この曲の出だしがエコーかかって非常に綺麗ですが、ボンバーキングのタイトルのように、当時の国本さんのチャレンジだったようですね。
「ボンバーキングのBGM1（ボンバーキングのテーマ）の曲」
実はファミコンの3パート中、2パートで同じ音を鳴らしている事が多いのですが、全くそれを感じさせません。 スターソルジャーとかもそうですが、1パートは効果音でも使われるため、あまり鳴らない事が多いんですね。 それを考慮してなるべく2パートでいけるように作曲されているという事ですな。見事です。
「ボンバーキングのボスの曲」
ファミコン版ではなぜかベースがズレているのですが、元はそんな事ありません。 ボスという事で何か違和感を作りたかったのかもしれません。
他にも没曲が結構あって、楽しめますよ。
PC園児
CD1枚組で1000円(送料込み)です。収録曲もブログを参照いただくとして、ゲームタイトルは下記の通り。
・カトちゃんケンちゃん
・ビクトリーラン
・遊々人生
・ブレイクイン
・桃太郎伝説（レベルアップ、村祭り）
・その他
こちらもおすすめだけ書いておきます。
「カトちゃんケンちゃんの曲」
PCエンジンは6音の波形メモリ音源なので、ゲームとしても元に近い形の音楽になっています。 でも、やっぱり元の音楽の方が綺麗に聞こえるのは、当時のPCエンジンの限界だったんでしょうね。ゲーム自体はPCエンジンが出てすぐのゲームですし。
未使用曲「温泉」も入ってます。こちらは「いい湯だな」をアレンジした感じになってます。国本さんってアレンジ上手だよなぁ。
すんません、あとは桃太郎伝説くらいしかやった事が無いのでコメントできません。